人が働く目的と
組織の目標が重なる
新時代の組織マネジメント、
オートノミー＆アラインメント
人は何のために働くのか。
人類が社会活動を始めた時から、この問いは常に存在してきました。生命や安全の維持のため、集団への帰属や社会からの承認のため、ひとりひとり様々な理由が存在し、そして個人の中でも状況によって働く理由は変化していきます。明確に言葉にできる人は少なく、私自身も未来永劫変わらない「働く理由」を言葉にすることはできないと感じています。
働く理由、それを与える存在の一つが組織です。ひとりでは実現できないことを、人が集まり組織となって実現を目指す。その目的をミッションやビジョンという言葉にして共感を募る。組織への貢献に対して報酬が支払われ、その交換によって組織と個人は契約関係を維持しています。私自身、飲食業を営む企業の経営者として、ひとりひとりが働く理由、組織が存在する理由に向き合い続けてきました。
時代に変化が起きています。かつては事業持続的な成長を前提とした終身雇用が多くの企業で暗黙の了解とされていましたが、今は企業と個人がお互いに選び選ばれる関係へと変化しています。組織内のマネジメントも変化しています。経営の指示に従わせるトップダウンだけではなく、個人のキャリアビジョンや意志が尊重され、組織の目標と個人の働く目的とを重ねていくためのマネジメントが求められています。組織の目標達成を最優先させる従来の管理型マネジメントは、限界を迎えています。組織の目標に共感して入社したはずが、いつのまにか自分自身が働く理由との接点を見つけられず、目の前の仕事に「やらされ感」を感じてしまう。結果的に組織の目標達成の貢献も下がり、悪循環へと陥ってしまう。そんなことが、多くの企業・職場で起きてしまっています。
本来、働く理由は組織から与えられるものではなく、自分の中にあるもの。それを明確にした上で、組織で働く意味と重なり、やりがいや成長へと繋がっていくものだと思います。自らの目的のために、主体的に考え行動する。そして組織で働く理由と繋げていく。オートノミー＆アラインメントを生み出していくことが、新しい時代の組織パフォーマンスを高める鍵となります。私たちサンクシィは、カナエルというプロダクトを通じて、組織にオートノミー＆アラインメントを生み出していきます。一人ひとりが、そして組織が輝く世界の実現に向けて。